
Lilium Recordsの看板娘。淡泊な性格。好きな絵本は「バムとケロ」シリーズ。

リリ子通信(仮)のアシスタント。口が悪い。昨日買った服が同じ店で20%オフになっているのを見て寝込む。

こんにちは、リリ子です。Lilium Recordsの最新情報などをお届けするリリ子通信(仮) Vol.26をお送りします。

こんにちは!名無し姫カットです!みんな元気か~!?

今日はまたまたスペシャルなゲストをお呼びしています。

どうせタイトルでバレてるんだからさっさと呼んじゃいましょうよ。

もうちょっと展開的なものを読んでください。

というわけで、今回はLilium RecordsのメンバーであるGettyさんにお越しいただきました。

ヨッ!ベースドロップの鬼!悪魔!

はい、というわけでね。カマしていくぞ。

実はリリ子通信(仮)でこんな内容の投稿をいただいていたのでお呼びしました。

えぇ~!マ~ジで~!嬉しいんですけど~!

せっかくなので今日はGettyさん本人のお話を伺って、次回ハードコアについて語っていただこうと思ってます。

いくぞいくぞいくぞ~!!

完全に酔っ払いのテンションで怖い。

それでは、今回は多方面でご活躍されまくっているGettyさんに話を伺っていきます。

今日はDTMを始めた瞬間から今までをダイジェストで話していきます。

いいですね~。いつ頃から作曲を始めたんですか?

DTMを始めたのが2013年1月1日だったんですけどね。

元旦からDTM始めるヤツなんていないでしょ!

盛ったわ。3が日のどれかでした。

盛るな!

2012年の大晦日の晩、大学2年の冬休みで実家のこたつにいたんですよ。弟と紅白とかガキ使とか見てたんですけど。

典型的な年末を過ごされていたんですね。

そして2013年になった瞬間「今年なんか新しいこと始めたいな~」と思って。「曲、作ってみっか!」つってね。

ノリと勢いがすごい。

そしてFL Studio[*1] の体験版を初手でゲットして、冬休み中に1曲形にしました。

スピード感が異常ですね。作った曲は公開したんですか?

ニコニコ動画に公開しました。残念ながらもう聴けませんが…。ちょうど同時にTwitterとSoundCloudのアカウントも開設しました。

生き急ぎすぎでしょ!

まずはとにかく聴いてもらいたいって気持ちが大きくて。感想が欲しいなと思ったんです。それと、ここまですれば後に引けなくなるのかなと思ってババっと。

あ~なるほど。そういうことですか。

僕の場合は幸先がよくて、ニコニコ動画のNNI[*2] のランキング50位くらいまでいきまして。

おぉ。すごいじゃないですか。

こんな上がんの?僕DTMいけてんじゃね?って思ったんですけど、これには訳があって。当時NNIは鬼のように過疎ってて、新規投稿するだけでランキングに乗るレベルだったんです。

ズコー!

それでも「お!いいじゃん」と。次の1週間でまた1曲作っては、またランキングに乗って「イケんじゃん!」って。

モチベーションになっていたんですね。

僕はその当時、ゴリゴリの音ゲーマーでした。

音ゲーに影響を受けてクラブミュージックを作り始めるトラックメーカーの方は多いようですね。

小5でポップンミュージックのコントローラを買ってもらい、中学生でbeatmaniaにハマり…。でも高校生の時は近所にゲーセンが無くて落ち着いちゃいました。

小5からはすごいですね。英才教育だ。

落ち着いてた分、大学に入ってから音ゲー熱が爆発しました。そこで出会ったのがSOUND VOLTEXです。

当時は公募を押し出した珍しいスタイルの音ゲーでしたね。

その頃はリミックスコンテストが開催されていて、気合い入れまくって3曲投稿しました。それがまぁ全部落ちる落ちる。

DTM始めたてだとなかなか難しいのかもしれませんね。

落選した曲をニコニコ動画にアップする「落選供養」という文化があって、僕も投稿してみました。これが結構みんな聴いてくれるんですよ。

こんなクオリティの曲が落選なんてもったいない!とか書かれました?

いや、ボコボコに叩かれました。「音程がおかしい」「音がショボい」「キーがあってない」「音楽理論勉強しろ」「パクりだろ」などなど。

ボロクソ言われてますね。

ひっでぇ言われようだ!

そこで「クソ!」となって火が付きました。見返してやるぞと。そして目標がSOUND VOLTEXの公募合格になりました。

挫折しないのがすごいですね。

私なら一瞬でやめてますわ。

その後はひたすら曲を聴きまくりました。ある日、SOUND VOLTEXのアーティストが”M3″で曲を出すと言ってるのを見つけて。”M3″って何?となって興味を持ちました。

Lilium Recordsでもお馴染みの即売会ですね。

そして春M3に足を運び、色んなCDを買いました。爆買い中国人状態で。『Lilium Liberation』も買いましたよ。

もともとリスナーだったんですね。

運命感じちゃう~!

リリレコのフリーリリースを聴いてました。初めてCDをリリースするということで、行くっしょ!という感じで。スペースに行くと机に名刺が並んでて、「見たことある人たちだ!」「エチアだ~!」「Freezerさんって曲作る人なんだ!」とか色々感動がありました。

顔を合わせられるのは即売会の良いところですよね。

数年後に加入することになるとは。

まさかね!

当時Dubstepにハマって、「めっちゃかっこいいじゃん!」って状態だったんです。

ブームは落ち着いていましたが、激しいベースサウンドが様々なジャンルに影響を与えていた頃ですね。

そんな中、『Lilium Liberation』に収録されていたSynagiさんの”Lycoriz”と、Kusemono Recordsからリリースされた『BASSCORE』に収録されていた”Aerial”に衝撃を受けました。「ヤッッバ!!」ってなって。

ヤベー!かっこいい~。

Synagiさんは2012年からご自身のレーベルにて『Hardcore Basslinerz』というベース系ハードコアトラックコンピレーションをリリースするなど、国内では早い段階でこういったスタイルを取り入れられてました。

音ゲーマーだったんで速い曲が好きだったんですよ。なのでドストライクで。そして「ハードコアとベースあわせっぞ!」となったんすわ。

この頃から今のGettyさん像が既に見えてきてますね。

そうなんだよね。ここからハードコアを特に聴きまくりながら、いつかコンピレーションに参加したいなと、ぼんやりながら思い始めました。でも全然声が掛かるわけでもなく。

お声が掛かるというのは色んな要素がありますからね。

じゃあ公募に応募するぞ!ということで、tatsuta recordingsやDiverse System、SOUND VOLTEXなどに曲を送りましたが全部ダメでした。悲しかった…。ここまでが2013年の話。

Gettyさんにこういう時代があったことが想像付かないですね。

2014年からはハードコアを作りまくってました。そして色んなレーベルのリミコンに応募しましたが、落ちまくりました。

世知辛いですね…。

リリレコのリミコンにも落ちました。Nizikawa の”Dance Music”って曲をリミックスしたんですが。

レア音源だ!聴いてみたい!

2014年はDJを始めたり、Kirara Recordsを立ち上げたりと色んな出来事がありました。

まさに今のGettyさん像が確立し始めていますね。

大学4年生で卒論に追われていたんですが、負けず嫌いだったせいかDTMは続けられました。

事あるごとに「負けたくねえ!」「絶対勝つ!」って言ってると聞きました。

なんなんですかその常勝キャラ。

2015年はDJの公募がたくさんあったんですが、送るたびにバンバン受かって。

すげえ!

さらにこのトラックもヒットして、現場の人が褒めてくれたり、NizikawaがX2のリリパでかけてくれたりと、成長したなと実感することができましたね。

VIVID HARDCOREやレーベルの公募にも受かり始め、この頃からコンピレーションアルバムに呼ばれることが増えてきました。

胸が熱くなりますね。

ハートフル人間ストーリーだ!

年末にはリリレコでハードコアの公募があったんですが、見事リベンジを果たしました。

『HARDCORE HONORS』ですね。唯一の合格者でした。

風呂に入ってたら通知が来てテンション上がりまくりました。スクショも撮りました。

見事に一人だけ通過でしたもんね。すごい!

DJで呼ばれることによってクラブサウンドを本格的に意識し始めた結果だと思います。この公募に通過した”BAD MONKEY”のリリースがターニングポイントでもありましたね。

来日したnanobiiさんに褒められてたエピソードを聞いた事があります。

ほえ~。すごい。

2016年には4つのレーベルからリリースしたんですが、ここから作る曲が確立してきました。

確かにこの頃は既に今のGettyさんのスタイルですね。

どれもかっちょいい~!

夏コミにはLilium Recordsに加入し、”Kick It Out”が生まれました。

Gettyさんのアンセムですね。

これめっちゃ好き!

これがヤバイくらいヒットして。アンセムになる曲を作れたという実感がありました。

何度聴いてもかっこいいです。

その後、HARDCORE TANO*Cからリミックスの依頼がきまして。迷わずDJ Norikenさんの” F33L 1T”を選びました。

このトラックも完成度が凄まじいですよね。

ありえんくらい気合い入れました。ノリケンさんやぞ!みたいな。

2017年の春M3はありえんくらい呼ばれて。11曲も作りました。

11曲はとてつもない。

アルバム作れちゃうじゃないですか。

社会人になってからは”Can’t Stop Raving”をKO3君とリリースしたり、様々なレーベルから呼んでもらったりして、まさに今に至るといった感じです。

今やDJも音楽制作も引っ張りだこですもんね。

ところで、Twitterのアイコンが昔かぼちゃだったのは何でですか?

アイコンを他の人と被らないものにしたいという気持ちがあり、自分で撮った写真にしました。ちなみに大学のときにハロウィンで作ったものです。

Getty豆知識ゲット!

このアイコンで有名になったら大学の人に届くんじゃね?という気持ちもありました。

でも変えちゃったじゃないですか。

だって意味わかんねーもん!

というわけで、今回はGettyさんにお話を伺いました。

次回は好きなハードコアトラックについて語ってもらいます!

了解!

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それではまた来週お会いしましょう。ごきげんよう。

まったね~!